はじめに
今回はUIでお世話になるCanvasのコンポーネントについて概要を説明します。
Canvasは、ボタンやラベルなどのUIパーツを設置するための透明な板として扱います。Unityでゲーム制作する際に、必ず1つは使うであろう重要なゲームオブジェクトです。
Canvasの構成要素
CanvasはRectTransform、Canvas、CanvasScaler、GraphicRayCasterの4つのコンポーネントから構成されています。
RectTransformコンポーネント
Transformの2Dに相当するものです。平面上の座標やアンカーポイント、ピボット、回転、スケールを制御します。
RectTransform はUIにおける基本コンポーネントになります。ボタン・ラベル等のUIパーツは全て RectTransform をコンポーネントとして持ちます。
Canvasの RectTransform は基本的に編集不可ですが、CanvasコンポーネントのRender ModeがWorld Spaceの場合は、編集可能です。アンカーとピボットに関しては、別記事で紹介を予定しています。
Canvasコンポーネント
Canvasであることを表すコンポーネントになります。全てのUI要素は、Canvasコンポーネントを持つゲームオブジェクトの子オブジェクトとしてのみ存在できます。このコンポーネントのプロパティに関しては、別記事で紹介を予定しています。
Canvas Scalerコンポーネント
子オブジェクト全てのスケールのされ方を決定します。スマホアプリでは、端末ごとに解像度が異なるため、複数の端末に対応させる上で重要な設定項目になります。 このコンポーネントのプロパティに関しては、別記事で紹介を予定しています。
Graphic Raycasterコンポーネント
Canvasへのレイキャストに使われます。Canvas上に設置されたUI要素へレイを飛ばし、ヒットしたオブジェクトを検知できます。役割としてはボタンのクリック・タップ判定に使われます。