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一週間ゲームジャム「探す」に参加しました。

はじめに

キノコクエスト

本記事では、ゲームのネタバレも含むため出来ればプレイしていただいた後に読んでいただきたいです。 こちらからPCでプレイできます。

初アドベンチャーゲーム

今回初めてアドベンチャーゲームを制作しました。なぜアドベンチャーゲームを作ったかというと私のゲーム制作の軸を定めたかったからです。1年前から一週間ゲームジャムに参加させていただいていますが、最初のころはとにかく完成させる事が目標でした。そもそも公開まで辿り着くことができないのがゲーム開発ですから当初の目標は妥当であったと思います。クソゲーでもゲームを完成させてみんなに遊べるように公開するという経験は最初のうちに積んでおいた方がよい。そうして2回,3回と公開していって、ゲーム作りの基礎体力的なものを確かに養うことができたと思っています。それで、そろそろ次の段階に進むべきかなと。でも、次の段階って何だろう、そもそもどんなゲームを作りたいんだっけって事を考えていたのがこの1年間でした。漠然とやりたいことはあって、女の子xファンタジーというありふれたジャンルで人気作品作りたいなと思ってました。一方で、私の中で思い描いている作品のハードルが高かったため一向に着手できていなかったのが現状でした。完璧主義だったわけです。絵心も文才も持ってないからそのギャップが埋まることはないし、一向に進まないと。そういった中で一度稚拙でもいいから女の子xファンタジーもので作ってしまおうと思い至ったのが今回のゲームジャムでした。それで、キャラクターと世界観とちょっとした遊び心を表現しやすいのはアドベンチャーゲームかなということで今回のゲーム企画が始まりました。

構想と出来上がったもの

当初の大雑把な想定では、魔女が薬の素材を「探し」にいくでした。キノコ8種類から3つの素材を探しにいく。組み合わせにして56通りで、正解の組み合わせを会話やキノコの特性から絞り込んでいく。登場キャラクターは、メインの女の子と村娘、主婦、老人、犬の4種類で、それぞれからヒントがもらえる。村娘からは誰かから聞いたらしい情報、主婦からは食用のキノコの情報、老人からは長年経験からの知識がもらえる。犬に関しては、もう少し構想を練っていて、実は桃太郎の家来の末裔でオニゴロシという毒キノコの情報がもらえるというシナリオを想定してました。犬なので喋れないため、動物と話せる特性を持つキノコも最初の構想段階でありました。キノコを題材にしただけに、キノコについて色々と面白いこともしれました。テングダケっていうどこかで聞いたことある毒キノコですとか、カエンタケっていうそれなんてファンタジー?という猛毒キノコ(触れるだけで危ないらしいので見かけても触っちゃだめです)の存在を知りました。

カエンタケ(猛毒)

そうして9種類のキノコが決まりました(1種類増えました)。列挙すると

・ミドルダケ ミドル地方の特産食用キノコ

・オニゴロシ 鬼をも殺す毒を持ったキノコ

・ドネミア  薬の素材となるキノコ。但し毒あり

・マジックマッシュルーム 実際に存在するキノコ。毒キノコのダミー。

・センニンダケ 動物と話せるようになる不思議なキノコ

・ニジキノコ 虹色に光るキノコ

・ヒカリダケ 暗い所で光るキノコ。

・マイタケ 爆発するキノコ。ミスリードさせようかなと思ってなじみある名前にしました。

・テンガダケ ネタ枠。テングダケを文字ったら、赤と白な細長キノコが思いついたので…

キノコとは別でファンタジー界の調合素材としてマンドラゴラも入れたいなと途中から考えてました。悲鳴を聞いたら死ぬためサウンドをミュートにしなければならないという仕掛けも一緒に思いつきました。

以上が開発前の構想でした。

で、実際に出来上がったものを見ますと、キャラクターは、村娘とエルフとアライグマが登場します。キノコは6種類となりました。変更された理由を挙げていきますと、老人、犬に関しては、イメージにぴったり合う素材が見つけられなかったため実装を諦めました。犬に関してはもう1つ理由がありまして、キノコを食べるかどうかで毒判定を行う役割を想定していましたが、「犬ってキノコを食べるんだっけ?」という疑問が湧いて、何でも食べそうなアライグマに変更しました。雑食かつ好奇心の獣ですからね。キノコに関しては3種類リストラしました。ニジキノコとマジックマッシュルームとテンガダケです。ニジキノコは、画像も作成して開発中盤まで存在したのですが、虹色にしても違和感が凄く面白味にかけたので捨てました。マジックマッシュルームは、毒キノコだけど死にはしないという位置づけのキノコとして用意したのですが、3種類の毒キノコから正解を選ぶと難易度があがりそうだったので採用しませんでした。テンガダケは、一日立って冷静になったらくだらないなと思い捨てました。登場キャラの主人公とキノコは、絶対に自分で描くことに決めていたので一日で描きました。服装地味だなとか髪上手く描けないなとか色塗り下手だなとか思いましたが、時間的に直せないのでそのまま完成としました。

所感

実際のところ、出来上がったものは理想からはほど遠いものでした。魅力的なキャラクターを描くことも表現することも出来ていないし、シナリオは稚拙だし、演出は雑だし時間的に削ったものも多い。デザインセンスもないという。頭の中では、もっとこうしたいがあるんですが、技量不足のためにそれが出来ない。すごく悔しいですが、しかし、今までのゲーム開発のなかで一番楽しかったと間違いなく言えます。キャラクターを自分で描いて、自分で構想を考えて、自分でプログラミングして公開する。時間とクオリティを天秤にかけて、限られた時間の中でベストを尽くせるように判断する。大変だけど楽しかった。そして、もっと良いものを作りたいと改めて思いました。

最後に、予告しておくと次のゲームジャムは。世界観やジャンルは異なるかもですが、同じ子を何かしらの形でねじ込む予定です。可愛いって思ってもらえるように画力上げていくので、温かくみていただければと思います。

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